開催日:2015.03.03~03.05
自然学校新入職員研修会《京都会場》
対象者
自然学校(または類する団体)の1~2年目職員・実習生
ワークショップ
 

全国の自然学校に所属する新入職員を対象とした合同研修会を開催した。
社会人として必要とされるコミュニケーションスキル(特に、伝える技術)の習得および、自然体験教育に携わる者としての基礎教養を身に付けることに重点を置いた内容を用意した。


■研修内容概要
1.自然学校原論 日本における自然学校が、どのような経緯で今に至り、現状はどうなっているのか、その歩みと特徴を理解する
2.環境教育論 持続可能な社会をめざした環境教育/ESDの現状を知り、今後の課題について考える
3.野外教育などの各種概論【事前学習】 自然学校職員として知っておくべき各種概論を学び、基礎的な教養を身に付ける
4.伝える技術(1) 文章の書き方 書類作成が好きになるコツを学び、業務力向上につなげる
5.伝える技術(2) インタープリテーション インタープリテーションの基本的な考え方を学び、実習ではフィードバックを受けて自己の伝える技術向上につなげる
6.伝える技術(3) KP法 KP(紙芝居プレゼンテーション)法の基本的な考え方を学び、思いや考えを整理したプレゼンテーション実習を行う

日程: 2015年3月3日(火)~5日(木)
対象: 自然学校(または類する団体)の1 ~ 2 年目職員(実習生含む)で、概ね20 ~ 30 代の方。
また、半年以上の現場経験を積んでいること。
参加者数: 17名(男性10名、女性7名)
会場: 青少年野外活動総合センター「友愛の丘」
講師: 伝える技術(1) 文章の書き方:
赤羽 博之 氏(書きものナビゲーター、耕文舎代表社員)
伝える技術(2) インタープリテーション:
田中 啓介 氏(ホールアース自然学校執行役員)
砂山 真一 氏(一般財団法人ポジティブアースネイチャーズスクール代表理事)
伝える技術(3) KP法:
川嶋 直 氏(公益社団法人日本環境教育フォーラム理事長)
講義(1)環境教育論:
阿部 治 氏(立教大学教授、日本環境教育学会会長)
講義(2)自然学校原論:
岡島 成行 氏(安藤百福センターセンター長、青森山田学園理事長)

終了後、安藤百福センターより修了証を授与


■1日目の様子
研修会開始
安藤百福センター初となる京都での研修会がスタートした。
全体進行は地元京都で活躍する、一般財団法人ポジティブアースネイチャーズスクール(PENS)代表理事の砂山真一氏。
 
自己紹介
普段の活動内容や地域のイチオシなどを紹介し合った。
東北から山陰まで、幅広い地域の参加者が集まった。
 
環境教育論
日本環境教育学会会長の阿部治氏に、環境教育とは何かという本質的な部分についてお話しいただいた。
課題は山積みだが、アクションを起こすことの大切さを確認する時間となった。
 
文章の書き方
書きものナビゲーターの赤羽博之氏に、伝わる文章の書き方についてお話しいただいた。
宿題の作文を題材に、テクニックだけではなく、とことん相手を思いやることの重要性を学んだ。
 
後半は、白熱の “添削ライブ” 。
書き上げた全員の文章に、赤入れしながらポイントを共有した。
参加者にとって、言葉一つ、並び一つ変えるだけで、文章全体の印象がガラリと変わることが驚きだったようだ。

■2日目の様子
インタープリテーション
講師はホールアース自然学校執行役員の田中啓介氏。
インタープリテーションとは何かということを、日常の話題でお話しいただいた。
プロならば「伝える」から「伝わる」が求められることも力説された。
 
感覚のアンテナテスト。
相手によって感じ方が異なることを実験した。
インタープリテーションを行う際は、このことを意識する必要がある。
 
実践・インタープリテーション
5つの素材から発表テーマを決め、一人ずつ3分間で発表した。
自分以外のインタープリテーションに参加者として関わることが、大きな学びにつながった。
 
自然学校原論
安藤百福センターセンター長の岡島成行氏が、自然学校の若手職員に期待することや、人と自然との共生について講演を行った。
この地球には、人間だけがいるわけではないことを再確認する話だった。

■3日目の様子
KP法
最終日、日本環境教育フォーラム理事長の川嶋直氏が、KP(紙芝居プレゼンテーション)の実演を行った。
KPは初めてという参加者が多かった。
 
KPを作る
各自でテーマを設定し、KPを作成。
グループごとにプレゼンテーションを行った。
伝えるために整理することを繰り返し練習した。
 
最後はグループごとにKPで発表。
良かった点、今一つだった点を全員で共有した。新しいアイデアも生まれた。
最後にプレゼンテーション上達への道についてお話いただいた。
 
研修会終了
書く・話す・まとめるといった、伝える技術をとことん学んだ3日間。
新たなネットワークが生まれた機会でもあった。
現場業務の際に、今回の学びを意識しつつ、さらに活躍してくれることを期待したい。
 
ページのトップへ