【報告】ロングトレイルハイカー入門講座2019 (2)
開催日:2019.07.27~07.28
【報告】ロングトレイルハイカー入門講座2019 (2)
イベント

第2回 天気と地図の読み方を学ぼう


■講座概要

2019年度ロングトレイルハイカー入門講座
 主催:NPO法人アウトドアライフデザイン開発機構
 共催:安藤百福センター

■趣旨

初心者ハイカーを対象に、ロングトレイルの歩き方やスキルを学ぶことを目的として開催した。2016年度より開催しており、今年で4年目。事前の計画、装備などの準備編から、楽しみ方、地図読み、天気図、トラブル対処などの実践編まで、歩き方の基本が一通り学べる構成となっている。

■講師
山口 章(やまぐち あきら) 公益社団法人日本山岳ガイド協会認定ガイド
京都府出身、東京都在住。「山と溪谷」編集長、山岳図書編集部長、山と溪谷社事業部参事などを歴任。NPO法人アウトドアライフデザイン開発機構代表理事、NPO法人浅間山麓国際自然学校顧問、クライミングインストラクター。
中学時代より登山をはじめ、ワンダーフォーゲル部、山岳部で国内の山々を登り、海外ではモンブラン、マッターホルンなどを登る。登攀経験も豊富。主な著書は『社会と環境教育』東海大学出版会(共著)、『自然との共生をめざして』ぎょうせい(共著)など。

日 程:
2019年7月27日(土)~28日(日)
内 容:
1日目
(机上) 読図、コンパスワーク、気象
2日目
(実習) 池の平口~篭ノ登山~水ノ塔山~高峰山~車坂峠(約9km)
参加者:
17名(申込者22名)

 

■活動レポート
まずは晴れているうちにコンパスワークを練習。
コンパスの使い方、目標物の見つけ方を習ったところで地図読みを学んだ。マーカーで塗り分けながら、明日歩く予定のコースの地形や植生を読む。
 
答え合わせは現地に行ってから……と思ったが、参加者の一人が浅間連峰の立体地図を持参してくれた。
地図と地形を見比べて、きちんと地図が読めていたか確認。
 
気象講座の導入は、窓からの景色の解説。見える雲の名前や明日の天気を予想して、講義に入る。
事前配布資料はあったものの、やはり気象は難しいらしい。困り顔もちらほら目についたが、天気図クイズは多くの参加者が楽しめたようだ。
 
顔見知りとなった参加者も、今回が初めての参加者も、乾杯!
写真はビールで内側から蒸し上げるビア缶チキン。他、数々の料理に舌鼓を打ち、夜遅くまで語らいは続いた。
 
2日目は池の平口からスタート。登り始めてしばらくすると、「静かに! オコジョがいますよ!」と講師が一声。
ひょこひょこと走り回り、岩の間から顔を出しこちらをじっと見つめるオコジョの愛らしい姿を、しばし足を止めて観察した。
 
東篭ノ登山に到着。山頂では、早速昨日学んだコンパスワークを実践。
周りの山の名前を、コンパスを使って確認した。参加者同士で相談したり教えあう姿も見られ、皆それぞれに真剣だった。
 
東篭ノ登山、水ノ塔山を縦走し、高峰温泉へ下りたところで雷警報が。天気の崩れを恐れて高峰山は行かないこととし、車坂峠まで歩く。振り返れば歩いてきた山が一望できた。一日の健闘をたたえ合い、解散となった。
 

■参加者の声(アンケートより)
  • 地図読みは他の講座も受けたことがあるが、どれよりも詳しかった。
  • (コースについて)アップダウンあり、樹林帯もあり、景色もよくよかった。
  • 岩、がけなど地図で見たところを実際に確認できてよかった。
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