【報告】ロングトレイルハイカー入門講座2024 (5)
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開催日:2024.09.28~09.29
【報告】ロングトレイルハイカー入門講座2024 (5)
イベント

第5回 テントに泊まって縦走しよう


日 時:
2024年9月28日(土)10時~29日(日)14時
内 容:
1日目(実習) 車坂峠~高峰山~湯の丸キャンプ場(約9.3km)
2日目(実習) 湯の丸キャンプ場~烏帽子岳~湯ノ丸山~地蔵峠(約7.5km)

堀江 博幸■講師
堀江 博幸 (アサマフィールドネットワーク代表)
千葉県出身。2002 年、東京での銀行員の仕事に区切りをつけ、浅間山麓に移住。2006 年、プロのネイチャーガイドとして「アサマフィールドネットワーク」を立ち上げ、浅間山麓の魅力を存分に散りばめたネイチャーツアーを開催。独自のアウトドア感覚で楽しめるツアーは、首都圏を中心に口コミで人気が広がり、リピーターが絶えない。近年はアウトドアや農業を切り口にしたコミュニティづくりを進めている。

参加費:
8,000円
参加者:
14名(定員 20名 申込者 49名)

■活動レポート 1日目
今回の講師は、アサマフィールドネットワークの堀江氏。
高峰高原が霧に包まれるなか、歩き出す前にテント泊に必要な装備品をパッキングするコツを解説。参加者は、まず行動日程を考えて、使用する順番や装備品の重さなどでザックに詰め直しを行い、高峰山に向けて出発した。
 
湯の丸キャンプ場へ向かう途中、緩やかな下り坂を、重いザックを担いで一歩ずつゆっくりと歩いていく。
荷物が重いと左右のバランスが取りにくく、足腰に負荷がかかるので、いつもより歩くペースが遅くなった。そのため、予定より少し遅れてキャンプ場に到着した。
 
日の入りで周辺が暗くなる前に、設営場所の選び方からペグの打ち方、テントの設営方法などを実演。
レクチャーの後、好きな設営場所を探し、苦戦しながらも、日没前に全員がテントを張り終えることができた。
 
日が暮れて一気に寒くなるなか、夕食タイム。
参加者は、自分で持ってきたバーナーとクッカーを使いながら、温かい食事を準備した。長距離を歩いた後の食事がいつもよりおいしく感じるのも、ロングトレイルの醍醐味の1つだ。お互いにどんなご飯をつくっているのか見て回りながら、楽しい交流の時間になった。

■活動レポート 2日目
朝の寒さで目を覚ました。秋になると一桁まで気温が下がるため、テントの内部には、外気温との差で大粒の結露ができていた。
濡れたテントの取り扱い方や撤収のコツを教えてもらいながら、再度パッキングを行った。一度広げたテントを収納するのは難しく、慣れが必要だ。
 
小雨の降るなか、1日目の疲れを感じさせない足取りで烏帽子岳に向かう。テントを入れたザックは想像以上に重く、歩くスピードが落ちて体力も消耗する。
天候も悪く、尾根歩きは風が強い。バランスも崩しやすく、足元に注意しながら慎重に足を進めた。
 
参加者の疲労がピークに達するなか、最後の力を振り絞って湯ノ丸山の頂上に到着。しかし、辺り一面霧に覆われて、何も見えなかった。
寒いなか、山頂でお昼を済ませて早々に下山。天候が悪い中で、テント泊と縦走の両方を体験する経験となった。参加者は、達成感に満ちた表情をしていた。

■参加者の声(アンケートより)
  • テントの設営や撤収の基本、パッキングのコツなどを実践で教えてもらえた。
  • 重いテントを担いでの縦走体験は、想像以上に大変だった。
  • テント泊の経験をして、パッキングの重要性を理解できた。
  • 山からの景色は望めなかったが、視界が悪い中を縦走する貴重な体験ができた。
■事務局評価
  • スタート時点から霧が濃く、ときおり明るくなる場面もあったものの、景色を望むことはできなかった。
  • 講師の丁寧な解説のおかげで、荷物の多いテント泊のパッキング方法からテントの撤収まで、未経験者でも理解しやすい内容だった。
  • 夜は参加者同士で歓談する時間もあり、テント泊の不安も和らいだように思えた。天候が悪いなか、テントを担いでの縦走体験は大変だったが、参加者は最後まで諦めることなく歩くことができた。
  • 回は、参加者の年齢や体力を考慮して、歩行スピードや時間的な余裕を持って、テント設営まで行えるような行程を考えたい。晩秋の冷え込みも厳しく、防寒対策の持ち物についても具体的に案内していきたい。
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