【報告】ゼロからはじめる防災講習会
NEW 
開催日:2024.08.04~10.12
【報告】ゼロからはじめる防災講習会
イベント

~自助マインドを整え、もしもの時に備えよう~

■各回概要(共通)
時 間:
10:30~14:30(昼食時間含む)
会 場:
安藤百福センター
定 員:
各回30名(子ども同伴可)
参加費:
無料
主 催:
安藤百福センター
後 援:
小諸市、小諸市教育委員会
講 師:
山本 賢一郎(日本防災士会 理事、防災コンサルタント)
細川 容宏(長野県砂防ボランティア協会南信支部副支部長)

第1回 「基礎知識編」

日 時:2024年8月4日(日) 参加者:30名(申込者41名)

どんな災害が起きて、どれだけの期間、どのくらいの備えが必要なのかは予測ができない。しかし、命を守るために必要な心構えと備えを整えておくことが必要。まずは正しい防災知識を持ち、最低限必要な備えや災害発生時の対応、家庭での対応ルールなど、有事に向けた基本的な知識と対策について学ぶ。

■活動レポート
センターとして初の防災をテーマとした講習会。
午前は座学、午後はワークショップという構成にした。まずは能登半島地震の解説から始まり、日本で起きる様々な災害の種類や現象、想定される大規模災害、気候変動、警戒避難とは何かなどの基本的な知識を学んだ。
 
模型を使って土砂災害(土石流、地すべり、がけ崩れ)について解説を受ける。
地震や降雨によって起きる仕組みを学び、ハザードマップの確認や避難場所情報など、地元にマッチした情報収集の方法も知ることができた。
体験で「ペットボトル雨量計」を自作して、雨の降り方と強さについて学ぶ。雨量についてイメージしやすいよう、オリジナル動画「雨野量子さん」の紹介もあった。
https://x.gd/xUZUF
初回は、いかに平常時に防災について考えておくか、イメージしておくかが重要だ、ということを強く意識する時間となった。

第2回 「避難生活編」

日 時:2024年9月7日(土) 参加者:30名(申込者37名)

災害の状況によっては、避難所への移動を余儀なくされる場合がある。しばらくの間、どのような物を優先的に持っていけばいいのか。また、避難所にも入れない場合も想定しておく必要がある。衣食住の確保や体調管理など、災害が起きた後の避難生活を大過なく過ごせるような考え方を身につける。

■活動レポート
前回のふりかえりから始まり、今回のテーマである避難の種類やどんなことを準備すればいいかをグループになって意見を出し合った。
また、災害の種類によって避難を判断するポイントも知ることができた。
 
ランチは氷区の方々と合同で訓練を兼ねた「炊き出し体験」。アイラップ(万能ポリ袋)でご飯を炊き、地元の野菜を使ったカレーをいただいた。
有事の際、食料品が購入できなくても炊き出しができるようメニューを工夫してもらった。
 
午後は避難所体験ワーク。まずは災害時にも活用できるアウトドアグッズ(テント、クッカー、ライトなど)の紹介から、ダンボールベッド、トイレなど、実際に寝たり座ったりする体験を行った。
電気やガスがない場合に、どんなグッズを用意すればいいか考える機会となった。

第3回 「救急救命編」

日 時:2024年10月12日(土) 参加者:30名(申込者38名)

自分や家族が怪我をしてしまったら――。災害で地域全体が混乱しているときは、自分で対処しなくてはならない。ファーストエイドキット(救急用品)に必要なものは入っているだろうか? そして適切に使うことができるか? まずは一次救命ができるよう基本的な救急対応の流れや方法について学び、もしもの時に備えておく。

■活動レポート
傷病と疾病の種類の紹介や、基本的な対処法からスタート。また、避難生活における健康と衛生の管理や工夫も知ることができた。
現在、消防庁や厚労省などから手当てなど様々な情報が発信されていることも分かった。
 
非常食(アルファ米)体験が今回のランチ。「わかめごはん」と「きのこごはん」の2種類を用意。初めて食べる人が多かったが、意外にも美味しいといった声があった。
 
午後は小諸消防署から2名の署員にご協力いただき、一般応急手当の実習(心肺蘇生、怪我の措置など)を行った。一度だけでなく定期的にトレーニングすることの大切さを学んだ。
終了後は3回全て参加された方を対象に、ローリングストックセットが当たる抽選会を実施。2名が当たり、防災講習会は終了した。

■参加者の声(アンケートより)
  • 解説や資料が豊富で分かりやすく、日頃からの備え・想像を自分事として考えることができた。
  • 災害への備えは後回しにしがちだが、講習で背中を押されたので頑張れそう。
  • 実際にグッズを触ってみて「使いやすい」などの実感を得ることができた。
  • ハードルが高いと思っていた防災対策が、目の前の小さなことから始められると分かった。

■事務局評価
  • 「防災」という初めて取り組むテーマだったが、災害対策を学ぶだけではなく、自然の大きな力を見直す機会となった。また講師からは、参加者の意識が高く、熱心に受講してくれたことが印象的だった、とのこと。
  • 次は「アウトドア×防災」といったテーマでの企画も考えてみたい。
ページのトップへ