
開催日:2024.06.01~06.02
【報告】ロングトレイルハイカー入門講座2024(2)

第2回 地図とコンパスを使いこなそう
日 時: |
2024年6月1日(土)13時~2日(日)14時 |
内 容: |
1日目(机上・実習)コンパスの使い方、周辺トレイル(約5km)
2日目(実習・机上)いろいろな地図紹介、地形図の読み方、周辺トレイル(約3km) |

松浦 慎 (日本山岳ガイド協会認定ガイド、マツウラ企画主宰)
茨城県出身。主宰する「マツウラ企画」にて年間を通して山や自然のガイドを行う。各地の縦走ルートのガイドをメインに、季節の花々を巡る山旅、島登山、地図読みやテント泊を学べる講習山行などを企画・実施。2021年に気候風土に惹かれて長野県塩尻市に拠点を移し、その魅力を発信するため、地元の里山・霧訪山のガイドや市内の旧中山道歩き、塩尻ワインにまつわる「桔梗ヶ原ワインロード」の散策ツアーなども実施している。
茨城県出身。主宰する「マツウラ企画」にて年間を通して山や自然のガイドを行う。各地の縦走ルートのガイドをメインに、季節の花々を巡る山旅、島登山、地図読みやテント泊を学べる講習山行などを企画・実施。2021年に気候風土に惹かれて長野県塩尻市に拠点を移し、その魅力を発信するため、地元の里山・霧訪山のガイドや市内の旧中山道歩き、塩尻ワインにまつわる「桔梗ヶ原ワインロード」の散策ツアーなども実施している。
参加費: | 7,000円 |
参加者: | 18名(定員 20名 申込者 37名) |
■活動レポート 1日目
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今回のテーマは、「地図とコンパスを使いこなそう」。 まずは地図読みで重要なコンパスの使い方を学習する。慣れないうちは難しく、目的とは違う方向を向いてしまう参加者に対して、講師が分かりやすくアドバイス。各グループに分かれて、互いにコンパスの角度を確かめ合いながら、目的の方向を指せるようになった。 |
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次に、コンパスを持って屋外で実践練習を行った。まずはグループごとに氷風穴までの方角を指せるか、初めの一歩を指し示す。 現場で地図と方角を確認しながら、道迷いしやすい小道もコンパスを使いながら歩く。 |
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入り組んだ道が多く迷いやすい氷集落を抜けて、布引観音までの参道を一列で登っていく。 途中には小諸の歴史・文化を感じられる箇所が点在しており、興味深かった。 |
■活動レポート 2日目
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2日目は、ときおり強い雨が降るなか、蓼科・八ヶ岳展望コースへ足を進めた。 参加者は、センターから進むべきコースの方向を素早く指せるまで、コンパスの操作に慣れてきたようだ。 |
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ヤブが生い茂っていて分からない場所を、コンパスと地図を頼りにピークを目指す。 尾根と思われる道を進み、到着した地点がピークなのかGPSで確認すると、ピタリとピークに入っていて驚きの声が上がった。ヤブの中でも迷わず、目的の方向や地形を読み取る力が着実に身についていた。 |
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個人ワークで、地形用語の「ピーク・コル・尾根・沢」を学んだ。 地形図上に書き込みながら、地図を制作した。屋外講習で使用した地形図を印刷するアプリも紹介。誰でも簡単に地形図を入手できることが分かった。講師が持参した地図は、使用目的によって違いがあり、地図読みの楽しさを実感した。 |
■参加者の声(アンケートより)
- 山の名前と位置をコンパスで簡単に見つけられるようになりました。
- より実践的な内容で頭に入りやすく、これからコンパスを使いたくなりました。
- 地形図からコースを先読みできて、歩く面白さを感じられるようになりました。
- 講師は基礎から丁寧に教えてくれて、納得しながら学ばせてもらいました。素人目線の疑問もしっかりと拾ってくれて、信頼感がありました。
■事務局評価
- 地図とコンパスを基礎からしっかりと学べる内容の濃い講座だった。1日目はコンパスの扱いに慣れるまで苦労する参加者もいたが、講師が丁寧な解説をしながら、個別ワークをすることで、理解度が上がっていたように感じた。2日目のトレイルでは、道の分岐点ごとに立ち止まり、1日目で学習した、次に進む一歩や地図を先読みする力を実践することができた。道のないヤブの中を歩くのも今までにない経験となった。
- アンケートからは、今まで地図アプリに頼っていた人も、今回の地図読みとコンパスを使うことで歩く楽しさを再発見できた、との声が聞かれた。講師の教え方や進行スピードも良く、最後に参加者全員が地図とコンパスを使えるようになって、講座の目標は達成できたと思われる。