自然体験活動とは?

ご挨拶
「自然体験活動は、
子どもたちの創造力やチャレンジ精神を育む」

安藤スポーツ・食文化振興財団は、日清食品創業者 安藤百福が掲げた「食とスポーツは健康を支える両輪である」の理念の下に、青少年の健全育成と食文化向上のための公益事業を行っています。陸上競技の支援事業、新しい食品の開発に貢献する独創的な研究を支援する食創会「安藤百福賞」表彰事業、安藤百福発明記念館(愛称:カップヌードルミュージアム)の運営
(大阪池田と横浜の2ヶ所) のほか、1983年の財団設立当初から、自然体験活動の普及に取り組んでいます。

2002年からスタートした「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」では、「自然体験は子どもたちの体力、創造力、チャレンジ精神を育む」との考えに基づき、全国の学校や団体から自然体験活動の企画案を公募し、創造性に富んだ企画を立案した50団体を支援し、活動報告を基に優秀団体を表彰しています。また、2010年5月に、長野県小諸市に自然体験活動を推進するための人材育成や、アウトドア活動の普及を目的として、「安藤百福記念自然体験活動指導者養成センター(※2023年4月より、安藤百福記念 アウトドア アクティビティセンターに名称変更)」(略称:安藤百福センター) を設立しました。安藤財団では、この2つの事業に加え、自然体験活動は山、川、海など、どのフィールドでも「歩く」ことが基本であると考え、「歩く文化」の醸成を図るため、ロングトレイルの普及・振興に取り組んでいます。そして、新たに2018年度より日本列島の北端から南端まで、列島を貫く一本道の「JAPAN
TRAILプロジェクト」を立ち上げます。

2016年から、新たな国民の祝日として「山の日」(8月11日)が制定・施行されました。私も微力ながら「全国山の日協議会」(谷垣禎一会長)の副会長として活動に参加させていただいておりますが、「山の日」の施行が自然体験活動やロングトレイルのより一層の普及・振興に繋がることを期待しています。

今後とも引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団 理事長 安藤 宏基
公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団
理事長 安藤 宏基

趣旨と目的
安藤百福センターが位置する小諸市(旧・小諸町)は、かつて文豪島崎藤村が教員として6年間居住した地で、『千曲川のスケッチ』を著したことでも知られています。藤村はこの地を愛し、千曲川や御牧ヶ原台地、あるいは北国街道・中山道へも足を延ばしたとされています。
千曲川の右岸には小諸城址・懐古園があり、左岸に広がる御牧ヶ原は、駿馬「望月の駒」を産出した望月牧として知られ、浅間連山をはじめ、晴れた日には遠く北アルプスの穂高連峰から白馬岳までの絶景が広がります。また、近くには北国街道や中山道の宿場町の名残があり、江戸時代に造られた用水路などの遺構を見ることもできます。
そのような環境に立地する本センターは、自然体験活動(Outdoors)の振興・支援を目的とする、国内で唯一の施設です。
教育や健康、ライフスタイルなどのシーンにおいて、Outdoorsが取り入れられる時代になりました。自然は、子どもたちの健全な心身の育成と、不思議を発見し、好奇心を育む活動に欠かせない舞台です。子どもたちが自然の中を歩くことによって様々な不思議を発見・体験するとともに、環境の大切さを五感で感じ取ることが、この国の未来にとってとても重要なことと考えます。
それらの具体的な活動がOutdoorsであり、私たちはその基本を「歩く」ととらえています。そのためには、まず大人が体験し、学ぶこともアプローチのひとつです。その体験と学びのステージを、本センターは多角的な視野から、多彩なプログラムとともに提供してまいります。
また、人々のライフスタイルの変容が指摘される時代にあって、Outdoorsのニーズも一般的な「歩く」から、「自然を歩く」「山を旅する」へと変わりつつあります。日本は山国で、どこを歩いても山に行き当たります。この「山旅」ともいえる歩く旅の道を、どこまでも続くロングトレイルとして整備し、この国の「歩く文化」の醸成に貢献していくことも、本センターの大きな目的のひとつとなりました。
「歩く」ことはOutdoorsの大切な基本のひとつです。自然を歩く、山を歩く、そして山を旅する体験を通して子どもたちの生きる力が育まれることを、私たちは心から願っております。

安藤百福センターの役割とビジョン 安藤百福センターの役割とビジョン
安藤百福センターの役割とビジョン 安藤百福センターの役割とビジョン 安藤百福センターの役割とビジョン
安藤百福センターの役割とビジョン 安藤百福センターの役割とビジョン 安藤百福センターの役割とビジョン
安藤百福センターの役割とビジョン

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