デザイナーインタビュー

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コンセプト

豊かな自然を一人でも多くの人に楽しんでもらいたいのと同時に、ここに生息している動物たちにとっても価値のあるものにしたい、という思いから「人と鳥の距離が近づく」ようなツリーハウスをデザインすることにしました。物理的にも心理的にも「距離が近づく」方法を試行錯誤した結果、小さなバードハウスが78個くっついてできた、一軒の大きなバードハウスになりました。

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遠くから見るとひとつの小屋のように見えるものの、目を凝らすとたくさんの小さな小屋の存在に気付く、さながら「鳥の集合住宅」です。 反対側にはバードハウスと同様に円形にくり抜かれた大きな入り口があり、そこから人が中に入って鳥の様子を裏から観察できるようになっています。このとき、窓 をどのようなものすれば鳥を驚かさないで観察できるのか散々頭を悩ませましたが、 最終的には一般的な玄関の扉についている「ドアスコープ」を使う、という単純明快な解決策を見つけることができました。

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鳥の様子を、しかもひとつではなく同時にたくさんを眺めるのは、これまでにない体験であり、より一層、鳥たちの魅力を感じてもらえる場所になることと思います。そんな「たくさんの鳥たち」と「1人の人間」がひとつ屋根の下で共に過ごすための小さなツリーハウスなのです。

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デザイナー紹介

nendo(代表:佐藤オオキ)

1977 年カナダ生まれ。
00年早稲田大学理工学部建築学科主席卒業。
02年同大学院修士課程修了、同時にデザインオフィスnendoを設立。
12年Wallpaper誌(英)およびElleDecoInternational Design Award にて Designer of the year を受賞。作品は MoMA(米)、ポンピドゥーセンター(仏)、ビクトリアアルバート博物館(英)などの世界の主要美術館に収蔵されている。
www.nendo.jp

Copyright 2010-2012 Ando Foundation.